NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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今のところのゲイメディア掲載状況(2)

 昨日のエントリーの後、G-men最新号を受け取りに、仕事帰りにG-men編集部さんに行ってきました(ろん編集長、ありがとう!)。で、あらためて自分担当分のレインボーマーチ報告記を読んだんですけど、写真が意外としっかりしていてホッとしました。や、もちろん自分の腕が良いのではなく、1000万画素のmy デジカメ君のおかげではあるんですけどね(汗)。



 さてTMGFとしての「ゲイと公共政策に関するアンケート調査」ですが、つい先日発売開始になったゲイ雑誌の最新号に情報が掲載されました。



○バディさん 2008年12月号「Ane5」欄

○G-menさん 2008年12月号「瓦版」欄の「ゲイ・コミュニティ」ページ



です。両誌をお読みの際には、是非ご覧くださいませ。
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G-men最新号に赤杉担当のレインボーマーチ報告

 こんにちは、赤杉です。10月頭まで1か月に3回帰省していた反動もあり、体育の日の3連休と先週末は東京でゆっくりした時間を過ごしました。特に先週末は以前のエントリーの最後で書いた、学生時代のゼミ師匠や東京在住メンバーとの食事・飲みが実現したり、一時期濃い密度で仕事を共にしていた気の置けない友人達と飲んだり、クラブイベントにも足を運びました。なかなか充実してましたよ。



 さて、現在発売されているゲイ雑誌G-men最新号(2008年12月号)の瓦版ページにて、私こと赤杉康伸が記事執筆と写真を担当した、第12回レインボーマーチ札幌報告記が載っています。ぜひご覧くださいね。ゲイ雑誌でインタビューを受けたり、執筆記事が載るのは結構あるのですが、今回は紙媒体でのフォトグラファー・デビュー(ちょい大袈裟?)なので、レポート記事のみならず、今回はパレード写真もぜひお楽しみくださいね。

「武力なき戦争」からの脱却

 昨日、都内某所で20代ゲイの友人・知人たち(いずれも、アカスギ的にはイケメン)に肩を揉んでもらう機会があったんですが(別にエロなし←要らぬ情報)、僕の肩は凄く凝っているというか、筋肉が半端なく張ってるんだそうです。友人の一人曰く「こりゃ、病院に行くべきかも・・・」とのこと。えぇ、多少は肩凝り持ちって自覚はありましたが、そこまで酷いのね、アタシの肩と周辺の筋肉。まずは手始めに、マッサージ(エロなし←しつこい)に行ってみようかしら。





 閑話休題。しばらくゲイ活動関係を休養中の人間が主のブログなので、あまりチェックされていないかなぁと思っていたのですが、前々回のエントリー「一旦、『セクシュアリティと政治』への強いこだわりから離脱してみる」はそれなりに注目を浴びたみたいで。当日と翌日のアクセス数が普段の倍くらいありました(汗)。





 そりゃまぁ、今まで「LGBTと政治」「ゲイと政治」みたいなことを盛んに言ってた人が、あんなタイトルのエントリーをアップすれば、「何事だ?」という風に一瞬思うよなぁと我ながら納得。内容まで読んでいただくと、「セクシュアリティと政治」そのものを否定しているわけでは無いことを理解していただけるとは思うのですが。でも、まぁ、「アカスギ、ご乱心?」みたいに思っている人もいるかもしれないので、ちょっと付け足しというか補足を書きたいと思います。





 ゲイとして、あるいはセクシュアル・マジョリティではないセクシュアリティやジェンダーのあり方を生きる人間として、抑圧されていると感じる期間が長ければ長いほど、政治に目が向いたときの爆発度合いというか、承認欲求が強いんだなぁとあらためて実感したのが、昨年の一連の選挙でした(長い一文だなぁ・・・)。自分は24歳になる年(1999年)に、札幌のゲイコミュニティにアクセスするようになりましたが、当時の自分もやっぱりそういう傾向はあったもんなぁ。





 ただ、幸いにしてというかなんと言うか、自分はゲイ・アイデンティティよりも、政治学徒アイデンティティやNPO活動アイデンティティが先立つ人間。政治の重要な役割の一つが、「様々な人間の様々な利害を調整すること」ということが、学問的にも、NPO活動に関わる過程でも、感覚的に身についていた人間ではありました。





 その後、「セクシュアリティと政治」に随分と傾斜するようになっていった私。GID特例法問題に端を発した論争で発言し、同性パートナーシップの法的保障関連で本を出し、パレード運営に携わり、そして選挙にも携わりました(どころの関わり方じゃなかったのは、ご存知のことかと)。最初期は承認欲求が強く、理念の旗を守ることこそ第一義でした。要は若かったのかな。





 そんな自分も、活動関連で企画・運営・渉外という仕事を担うようになった昨年頃から「具体的にどのように社会に働きかけ、現実を動かしていけばよいか?」「他者と問題意識を共有するにはどうしたらよいか?」と考えるようになりました。そして立ち返ったのが、「政治の重要な役割の一つは、様々な人間の様々な利害を調整すること」という事実。





 理念を唱えて、その実現を主張することは、ある意味とても簡単です。あまり悩む必要は無いし、自分の正しさを信じてさえいればよい。





 しかし、「対立勢力」と思っている相手方だって理念を持っているし、その実現を図るべく行動しています。ここで、対立する相手方の理念をやっつけ、あくまで満額回答を求めるというのならば、それはもはや政治ではなく「武力なき戦争」です。ゲイ活動(若しくはLGBT活動)を行なっている人間が、「武力なき戦争」をやってしまっては、多様性という大原則に背くことになるのではないでしょうか。





 9割方、自説が正しいと思っても、相手の意見にだって見るべきものはあるかもしれません。また、「9割方正しい」自説を実現するに当たっては、法律を作り、政策を実現させる必要があるわけです。そうした政策や法律が日本全体で効力を持つ以上、その過程で社会の色々な層に影響が出てきます。





 「セクシュアリティと政治」の観点から正しい(と思われる)理念を実現する場合でも、利害が共通する他の層と理解を深め合い、協力することで、よりスムーズに実現が可能になるかもしれません。また対立する層に対しても、「自分たちの抱える問題が、実は社会の他の層にも関係がある、『公共的な解決が必要な課題』」なのだということを上手くアピールできれば、抵抗は少なくなるかもしれません。場合によっては協力者にすることだって出来るかも。



 

 そのためには、「セクシュアリティと政治」に過度に縛られること無く、どのような社会を望み、そしてどのような社会の一員で居たいのかという視野をもつことが重要になってくるでしょう。そうなると、セクシュアリティやジェンダーとは異なる要素も色々と

入ってくることになると思います。年齢、地域、職業、経済状態、健康状態、国籍・・・。





 そう、そうしてセクシュアリティやジェンダーが、色々ある要素の中の一つだと気づくことが出来れば、「セクシュアリティと政治」をめぐる昨年来の熱狂と失望から解放されるでしょう。そして、各々の価値観に基づき、冷静に現実と政治を結びつけることが出来るのだと思います。





 逆に、セクシュアル・マイノリティ当事者で、これから政治を志す人間がもしいるのであれば、「セクシュアリティと政治」というシングルイシュー・ポリティクス(もしくは、過度なアイデンティティ・ポリティクス)で立ち向かえるほど、政治や社会そのものも、そして(当事者であるかないかを問わず)有権者も甘くないということは、肝に銘じておく必要があると思います(これは、強い自戒を込めて)。





 いわゆる「コミュニティ」内部でのアクションは、次々に新しく出てくる層や若い層が担ってくださると思うので、自分は今後、今までの経験を活かしつつ、「コミュニティ」外部への働きかけや、パースペクティブの提示といった作業に携わることができればいいなと思っています。なので、そのパワーが充填されるまでは、しっかり休養したいと思っています、心身ともに。まずは手始めに、マッサージ(エロなし←本当にしつこい)に行ってみようかなと。

今のところのゲイメディア掲載状況(1)

 さっきみたいなエントリーをアップしましたが、ま、それでもゲイと公共政策に関するアンケート調査を行なっている最中というのも、また事実な訳で(笑)。



 今週はゲイ関連メディアへのプレスリリースを発送したんですけど、現時点で



○ジャパンゲイニュースさんにて記事掲載



ゲイジャパンニュースさん Information欄にてリンク作成



○Rainbow Net Japanさんにて記事掲載





という状況です。是非ご覧くださいませ。



一旦、「セクシュアリティと政治」への強いこだわりから離脱してみる

 前回のエントリーから1週間、間が空いてしまった。

 

 先週末に札幌で行なわれたノンケ友人の結婚式、7~8年ぶりに会うゼミ時代の友人もいて、楽しかった。うちのゼミ友達は私自身や新郎を含めて、今回は8人集まった計算に。友人全員にカムアウト済みなので、とても楽だった。



 前回、他のゼミ友人の結婚式に出たのが7年前で、その時は自分も友人たちも20代半ばだったので、卒業後変わったなぁという実感はあまりなかった。



 が、今回は配偶者同伴の友人がいたり、子どもさんを式場のロビーに連れてきた友人もいたりして、「そりゃ、みんな30代になったんだもんねぇ」と実感させられることに。式後の二次会や三次会でも子持ちの友人が「自分の子どもが結婚式で挨拶や花束贈呈をしてくれたら、絶対泣く」なんて言っていて、ゲイの自分にとってはある種「非日常な世界」を垣間見た気がして、ちょっとだけアガった(笑)。



 また、今回は新郎・新婦とも札幌市職員さんだったんだけど、レインボーマーチ札幌で登壇して挨拶も行なった上田文雄 札幌市長が結婚する二人に祝電を寄せていた。その中で「札幌市の未来のように、お二人の明るい今後に・・・」というくだりがあって、さすが上田さん、政治家だけあってうまいこと言うなぁと微笑。



 さて、(元)政治学ゼミ飲み会で、集まるメンバーもマスメディアに勤務する人、シンクタンクに勤める人、自治体職員で選挙の際には選管業務に携わる人、選挙時にアンケート調査をする人(それは私)などなど。となると、話題は時節柄、解散・総選挙ネタに。ただし、メンバー間で情報交換を行なったものの、今回は誰一人として先が読めないという結論になりましたが(笑)。



 また、その他にも北海道をはじめとする地方行財政の話題で盛り上がりました・・・って、こんな話題で盛り上がる飲み会もどうかと思うけど(笑)。ま、これが10数年前からのうちのゼミの流儀で。こういう空気、懐かしいなぁと思いましたね。みんなで一堂に会すると、各メンバー、本質的には全く変わっていない。



 ここ5~6年くらい、結果的に「セクシュアリティと政治」みたいなテーマで熱心に活動してきてしまって。自分がゲイである事実は今後も変わらない(はずな)ので、一ゲイとしての視点やフィルターを通して、政治に関わることになるとは思うんだけど。「ゲイ」「セクシュアル・マイノリティ」という要素はあくまで視点やフィルターの一つであり、政治全体について考えるスタンスというのも持っていたい、と友人との飲み会の中で今回感じた。



 人間が多面的な存在で、さまざまなレイヤーから成り立っている以上、「セクシュアリティと政治」に凝り固まり過ぎるのはあまり健全じゃないな、と個人的な経験から今はそう思う。もちろん、若い時分や「セクシュアリティと政治」に目覚めて数年くらいは、それにこだわりたい気持ちも経験上、分かるけれどね。それは例えば学生さんや、尾辻さんフィーバーで政治に目覚めた層に任せて、自分はもうちょっと巨視的な活動にシフトしても良いかなと思ったり。(一応)専門的な教育を受けて、経験もそこそこ積んだ人間が、「セクシュアリティと政治」だけにこだわり過ぎるの、どうよ?って自分でも思うわけ。



 もちろん、「ゲイと政治・政策」について調査してくれるメディアがなかなか存在しない以上、今後もアンケート調査を行なうことはあると思うし、ゲイである自分の主観からは逃れられないんだけど。あくまでそれは、政治を考える上での材料の一つ。いや、本当は「セクシュアリティと政治」を考えるときだって、現実の政治状況というか制約みたいなことを忘れちゃいけないと思うんだけどね。こういうバランス感覚、忘れたくないなって思う。



 久々にゼミ友達で一同に会して、帰京後もMLでやり取りしたら、また活発に連絡を取り合おうねってことになって、今月中に一度、東京在住メンバーで会えるかも。師匠も交えて話すなんて楽しそう、と今から色々と楽しみな33歳の秋なのでした。

アンケート調査、設問アップ

 前々回のエントリーでお知らせしたとおり、来年9月11日までには実施される第45回衆議院議員 総選挙に際し、「公共政策とゲイ」をテーマとした政党向けアンケート調査を行なうことになりました。それで、その設問をTMGFホームページ内のプロジェクトページにアップしました。



 実は今夜から、学生時代のノンケ友人の結婚式参加のために帰省するので、ゲイ向けメディアへのプレスリリースやミクシィ各コミュニティでの告知は週明けになりますが、一応、ご報告ということで。詳細についてはプロジェクトページTMGFブログをご参照くださいませ。あ、私、ミクシィは退会してるので、石坂さんやご協力者さんに書き込みをお願いするのですが。



 以下は、今回の調査に寄せる個人的な思いを少々。



 TMFGFのアンケートプロジェクトは、ゲイとしての二人(石坂・赤杉)が、選挙の際に純粋に知っておきたいなぁと思ったことをアンケートの形にまとめたものです。なので、「LGBT」「セクシュアルマイノリティ」「クィア」「性的少数者」といった言葉を背負うのは適さないだろうということで、毎回の調査には「ゲイに関する」という言葉を冠しています。



 アンケートを実施するたびに、よく「『LGBTに関する』と変えるべき」というお言葉を、(主にゲイ以外のセクシュアリティの方から)よく頂戴します。一見、もっともなご指摘かと思えるのですが、僕たちが上記のような動機でアンケートを行なっている以上、おそらく、これからもTMGFとして行動する際は「ゲイに関する」アンケート調査であり続けるでしょう。



 もしかすると、二人プロジェクトによるアンケート調査で「ゲイ」という言葉を名乗ることすらも本当は重いのかもしれません。が、二人の最大の共通項はやはり「ゲイ」だと思いますので、そこはご勘弁いただければと。





 他方、タイトルは「ゲイに関する」ですが、今回の調査設問は、ゲイが抱える課題さえ解決されればよいという立場ではありません。ゲイが社会の一員である以上、社会全体に影響を及ぼす、いわゆる公共政策(教育、税制、社会保障制度、公営住宅政策…)と市民としてのゲイは当然リンクしてきます。



 ならば、逆もまた真なりではないでしょうか?ゲイとして政策課題や政治そのものについて考えていく際に、どういった社会像を構想していくのか、どのような社会の一員になりたいのか、そして、政策が社会全体に影響を及ぼすいう事実をどう捉えるのか、という問題意識に基づき、今回の設問は作成されました。



 なぜこのようなことを書くのかというと、自戒も込めて、昨年夏の選挙では上記のような視点が欠落気味であったように感じられるからです。



 昨年夏の選挙に対して、今年の春、ブログエントリーで言及した際に「LGBTアイデンティティ祭り」という言葉を、わりと批判的な文脈で使いました。「アイデンティティ祭り」レベルの政治は、「自分のアイデンティティを他者に承認させること」には熱心でも、結局、「どのような社会を構想し、他者とどのように繋がるか」という重要な部分を射程に入れていないように思えたからです。



 その思いは今も変わりません。が、「アイデンティティ祭り」派に対してグダグダ文句ばかり言っているのはもっと性に合わないので(結局休めないヲカマ)、今回のアンケート作成に際して、巨視的な潮流(LGBTにとどまらない家族の在り方の多様化、財政状況の逼迫化、外交的な視点などなど)をさらっと設問文に織り交ぜてみました。あくまで嫌味にならない程度にさらっとだけど、「アイデンティティ祭り」派に対する、アンチテーゼというかオルタナティブを自分なりに提示したつもりです。



 また、アンケートに回答する側の政党だって、最近はそんなに馬鹿じゃないので「ゲイは刑法で処罰すべき」みたいな回答(←過去のアンケート調査では、某党から実際に寄せられた)はしません。各党とも、全体的に「ゲイの人権擁護」的な耳触りのよい回答をします。



 が、今回は予算的な制約や、ゲイ以外の層の問題も設問文に取り入れて、「じゃ、あなたの党は、現実の制約下で実現可能性を考える際に、どのような政策を選択するの?」という方向性でまとめてみました。えぇ、綺麗に「答え逃げ」されるのも、長年やってると癪に障るもので(笑)。



 回答が回収され次第、TMGFホームページやブログに随時アップしますので、以後はそちらをチェックしてくださいね。



 

追伸:

 今回こんなに熱く書いてますが、基本は現在活動休止中です。今回のアンケートはその例外なので、ひとまず体調を崩さない程度にがんばります。アンケートプロジェクトが終わったら、また休養に戻りますです。 

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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