NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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わたるくんの近況

 ここのところ、パートナー氏ことわたるくんとあまり人前に出る機会がないのですが、私が成り代わって、わたるくんの近況報告を(ちゃんと本人の許可を得ていますよ)。


 わたる君は昨年4月から2年間、某私大の、主に社会人向けの大学院 修士課程に通っています。平日は仕事後、そして土曜にもに受講してるので、なかなか人前に一緒に出る機会がないのです。そして仕事面では、この4月から、障碍を持つ子どもの教育に携わる仕事をしています。


 さて、わたるくんは、毎年6月上旬に中野区で開催されている「スマイル 福祉まつり」でスタッフを務めています。

今年のスマイル 福祉まつりHP
http://www.abbox.info/smile/about.html


 「スマイル 福祉まつり」とは、中野区民のボランティアにより組織する「スマイルまつり実行委員会」と、中野区社会福祉協議会(社協)の主催で実施されるイベントです。趣旨としては、


「いろいろな障害のある方やそうでない方々や地域でボランティア活動をしている団体や個人が、区内のボランティア活動の活性化、福祉団体などその活動の周知のために区民が主体的に企画・運営するおまつり」(スマイル 福祉まつりHPより引用)


です。


 で、今年の「スマイル 福祉まつり」で、わたるくんが実行委員会内の事務局長を務めているのです。今年も本番(6月第一週末)まであと一月半なので、週末は実行委員会の会議で大忙しです。それでも、セクシュアリティを隠すことなく、且つ、地域に溶け込んで活動をすることは、とても良いことだなぁと僕も思っています。


 てな感じで、僕がこの1年、随分とゆっくりとしている間に、わたるくんは静かに、けれど着実に動いております。ということで、簡単ではありますが、わたるくんの近況報告でした。
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『MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』

 4月18日に映画「ミルク」が公開されましたが、日ごろお世話になっている伏見憲明さんが監修に関わられた関連本『MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』(AC Books)がゴールデンウィーク明けに刊行されます。ミルクと同じ時代を過ごした人々の証言とともに、70年代のゲイコミュニティとミルクの実際の写真が収録されているそうです。


以下、版元よりのパブです。

●『MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』
序文:アーミステッド・モーピン
まえがき:ダスティン・ランス・ブラック
監修:伏見憲明 訳:安齋奈津子

\1,995(本体\1,900+税) A4変、136ページ、並製
2009年5月1日発売 ISBN:978-4-904249-06-2
発売:AC Books http://www.ac-books.com/


 また、伏見さんが毎週水曜にママを務めるゲイバー エフメゾでも4月29日と5月6日は開店を17時に早めて、本の先行発売会?を兼ねた営業になるそうです。営業時間は17時~翌朝4時で通常料金。場所はこちら(http://www.g-token.com/bars/mf/main.html)で確認あれ。


 さらに、『MILK 写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』の刊行を記念して、5月21日にはジュンク堂新宿店で伏見憲明さんと中村うさぎさんのトークライブも行われるそうです。残念ながらこちらは、定員制で、すでに予約で満員御礼になってしまったようなのですが。さすがうさぎさんと伏見さんということで。常に地に足の着いた言葉が魅力の中村うさぎさんと、ゲイが置かれた「リアル」を鋭く切り取る伏見さんのトークセッション、予約できた方はぜひ楽しんできてくださいね。

うたぐわさんのブログ!

utaguwasan



 自分のブログで紹介するタイミングをここまで逃していたのですが(ごめんなさい!)、僕がオールアバウト 同性愛で政治コラムを書いていた時からお世話になっている うたぐわさんのブログ「【漫画】♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」が、誇張抜きで熱いです。なんと、人気ブログRANKINGの絵日記部門(現在:636件登録)で総合第4位!


 うたぐわさんと愛すべき天然キャラのツレさんによる日々の生活、そして濃ゆいキャラの登場人物が展開するストーリーがとーっても秀逸。笑えること請け合いなのですが、クスっとした面白さの中に考えさせられる要素が実はあります。それが絵日記の形で広く読まれているということは、考えてみると実はすごい。なんてったって、日本で今(恐らく)一番閲覧数があるゲイブログですからね。

 
 うたぐわさんがオールアバウト 同性愛のガイドを務めていらっしゃるときに、「『ゲイと政治』についてのコラム、書いてみない?」と僕を誘ってくださったのが、2003年。それから4年近く、うたぐわさんが毎回描いてくださったコラムの挿絵によって、自分も文中でのキャラ設定がしっかりできたし、「女スパイ」時代は歌川さんの絵が一読者としても毎回楽しみでした。自分が未だに「あ、女スパイの人だ!」と呼ばれるのは、ひとえに歌川さんの圧倒的な画力によるものが大きかったのではないかと。


 なんて個人的な思い出話はともかく、理屈抜きで面白いブログなの。その面白さは人気ランキングの実績でも実証済み。まだ見たことがないという方は、一度是非アクセスしてみてください。きっとやみつきになりますよん。そして、「あ、面白い!」と感じたら、応援の意味も込めて人気ランキングに投票しましょうねー。

現場で得た知見を言語化・体系化するために

 最近、結構本を読んでいます。

 以前のエントリーにも書いたとおり、先月に学部卒業10周年記念の山口ゼミテキストで使ったのが↓の本。

若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)
(2008/11/19)
山口 二郎

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 そして、先月出たばかりの↓。

政権交代論 (岩波新書)政権交代論 (岩波新書)
(2009/03)
山口 二郎

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さらに、これも
ポスト新自由主義―民主主義の地平を広げる (札幌時計台レッスン)ポスト新自由主義―民主主義の地平を広げる (札幌時計台レッスン)
(2009/03)
山口 二郎片山 善博

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 山口教授を中心に北大有志が運営している「デモスノルテ」という団体が、2007年夏から札幌の時計台で講演会を主催しているのですが、『ポスト新自由主義』は昨年春の講演会第2シーズンの模様を収録した本です。

 『ポスト新自由主義』の中では柄谷行人さんの話がとりわけ面白く感じられました。ゲイとコミュニティ、そして政治の在り方を考える上でも、ひとつの手がかりになるような話が詰まっているなと感じました(詳しくはいずれ掘り下げて書くことが出来ればと思っています)。そこで、柄谷さんのご著書も読んでみました。

世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて (岩波新書)
(2006/04)
柄谷 行人

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 経済学と政治学と歴史に関する基本部分を押さえていないと、特に導入部はきついかなという感じがします。が、繰り返し読み進めていくうちに、だんだん柄谷さんが言いたいことが頭に入ってきます。交換形態に関するお話はなるほどという感じで。基本、哲学書でもあるので、難解な部分もあるのですが、「国家」や「ネーション」という概念について興味のある人ならば読んで損はない本だと思います。


 ところで、自分はここ数年、恥ずかしいほど読書をしていませんでした。パレードや選挙の活動でバタバタしていて、読書どころではなかったというのが正直なところ。また、まずは現場で得られる知見を積み重ねることこそ重要と考えていた節もあります。


 が、現場で得られた知見を言葉にし、他人にも説明できるように体系化するには、哲学や思想が重要だなぁというふうに昨年以来感じています。それには読書がとても大切。やはり以前のエントリーに書きましたが、学部時代の山口ゼミでマンハイムという人の『イデオロギーとユートピア』という文献を読んだことがありました。昨年秋、自分の活動について総括をしたいと思った時期があって『イデオロギーとユートピア』を久々に読み返したんですが、「保守主義(現実主義)」についての記述が新鮮というか、12年前よりも実感をもって読むことができました。これで、自分が経験して感じたことを、他人に対しても言葉で説明できるなぁと思ったものです。

イデオロギーとユートピア (中公クラシックス)イデオロギーとユートピア (中公クラシックス)
(2006/02)
カール マンハイム

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 現場を見ない者の発言は説得力を欠くし、思想や哲学を軽視する者は自分の知見を体系化するができない。バランスを取って両方大事にしたいなぁと思う今日この頃です。

外圧とパートナーシップ法

 Gay Japan Newsさんのニュース記事によると、3月25日、フランス議会上院は、海外で行われた同性パートナーシップ登録をフランス国内で認知する法案を可決したようです。


海外での同性パートナーシップ、国内認知の法案が通過=フランス議会上院
2009/04/17 00:06 Gay Japan News


 フランス議会上院は先月25日、海外で行われた同性パートナーシップ登録をフランス国内で認知する法案を可決した。続いて下院での採決が行われる。9日、Gay and Lesbian Timesが伝えた。

 欧州議会の同性愛者の人権に関するインターグループの代表でゲイのマイケル・キャッシュマン議員(イギリス)は、「多くのヨーロッパ市民、特にイギリスでパートナーシップを結んだ同性カップルから相談を受けていた。あるゲイ男性は、パートナーの死後(フランスで)、60%にもなる相続税を払えずに家を売らざるを得なくなった。フランスでパートナーシップ登録を行った同性カップルであれば、この税は免れた」と話し、「これまでの不平等は国籍に基づく差別で、 EU域内での移動の自由を(事実上)制限していたので、フランス議会上院の前進を歓迎したい」としている。(翻訳・編集 ゲイジャパンニューススタッフ)

© GayJapanNews All Rights Reserved




 先日のエントリーでも取り上げましたが、この春日本の法務省が方針を転換するまで、日本政府は同性同士の結婚を認めている外国で日本人が同性と婚姻することを認めませんでした。このように、同性パートナーシップを法制で認める国・州・地域と、認めない国・州・地域の間での取り扱いの違いは、時として法律問題の原因となります。

 他方、今回のニュースは、何らかの形で同性パートナーシップの法制化を既に図っている国同士の問題です。今回の場合は、フランスがEU(欧州連合)に加盟していることが大きいように思われます。ローマ条約(欧州共同体設立条約)によって定められたEU市民の権利として、以下の条文が挙げられます。

・条約の適用の範囲内において国籍を理由とした差別を受けない権利(第12条)
・連合域内における自由な移動と居住の権利…(以下、略)(第18条)



 つまり、記事の中にある

>これまでの不平等は国籍に基づく差別で、
>EU域内での移動の自由を(事実上)制限していたので

という部分は、これまでのフランスの法制度が、上記のローマ条約の規定に反していたという意味なのですね。


 海外において自国民が同性と婚姻することをやっと認める(流れになりそうな)日本にとっては、まだまだ遠い話のようにも思えます。しかし、将来、外国で合法的に婚姻(ないしはパートナーシップを登録)した同性カップルが日本で何らかの権利を求めたとしたら、今回のフランスと同じような問題が起こるかもしれません。ヨーロッパにしても日本にしても、「外圧」が同性パートナーシップ法関係の動きにとって、大きな要素なのかもしれません。

七尾養護学校の東京高裁判決

 パートナー氏が障がい児教育に携わり、かつて養護学校の教員をしていたこともあって、関心を寄せていた都立七生養護学校での性教育をめぐる訴訟。第二審である東京高裁での判決が4月9日に下されたようです。

 

都立七生養護学校の不適切性教育訴訟:元校長懲戒処分取り消し、都の控訴棄却 /東京
 (毎日新聞都内版、2009年4月10日)

 ◇「裁量権乱用で違法」--高裁判決

 都立七生(ななお)養護学校(日野市、現七生特別支援学校)の金崎満・元校長(61)が、都教委から受けた停職1カ月の懲戒処分と教諭への降格処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は9日、請求を認めた1審・東京地裁判決(08年2月)を支持し、都の控訴を棄却した。大谷禎男裁判長は「処分は裁量権の乱用で違法」と指摘した。

 金崎元校長は異動後の03年9月、「適切な学級編制をせず、不正な教員配置を受けた」などとして処分されたが、高裁は1審と同様に「不適正な学級編制をした事実は認められない」と認定した。

 七生養護学校は、性器の名称が入った歌を用いるなどの性教育が03年7月の都議会で問題視され、都教委が調査していた。金崎元校長は「性教育を問題にしながら、別件を理由にした不当な処分」と主張したが、この点について高裁は1審に続き判断しなかった。

 判決後に会見した金崎元校長は「自分の行ってきた教育の正しさが認められうれしい。都は上告せず、判決に従ってほしい」と話した。【伊藤一郎】

 ◇大原正行・都教育長の話

 大変遺憾。判決内容を確認し今後の対応を検討したい。




 養護学校で知的障がい児を受け持っていた経験のあるパートナー氏に、地裁判決の時点で話を聞いたところ、「知的障がいがある場合でも、身体機能は発育していくので、望まない妊娠や性的暴力などから児童・生徒の身を守ることがとても大切。そのためにも、人形を使ったり歌を歌ったりということで児童・生徒への理解を図ることも必要なのではないか」と教えてくれました。

 このあと、東京都が上告を断念するのか、引き続き裁判が継続するのか、注視していきたいなぁと個人的に思っています。

G-menで『同性パートナー生活読本』レビューを書きました

 昨夜、ちょっと疲れていたので早く眠ったら、この時間に目が覚めてしまった。もうそんな年齢か…(ちなみに今、午前4時台)。


 というのはさておき、早い地域では明日あたりから店頭に並ぶゲイ雑誌『G-men』2009年6月号の瓦版コーナーでレビュー執筆を担当しました。
G-men (ジーメン) 2009年 06月号 [雑誌]G-men (ジーメン) 2009年 06月号 [雑誌]
(2009/04/21)
不明

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書評を書いたのは次の本についてです。

永易至文『同性パートナー生活読本 ― 同居・税金・保険から介護・死別・相続まで (プロブレムQ&A) 』(緑風出版、2009年)
同性パートナー生活読本―同居・税金・保険から介護・死別・相続まで (プロブレムQ&A)同性パートナー生活読本―同居・税金・保険から介護・死別・相続まで (プロブレムQ&A)
(2009/02)
永易 至文

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 編集部担当者さんには、「200文字でまとめるか、1000文字で書くかいずれかで」とご提案いただいたのですが、実際に読んでみて、これはしっかり書かないとということで、約1000文字(991文字)でまとめました。書き出しはこんな感じ。

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 帯に記された「“同性婚法”がなくても、できること!」というコピーが目に飛び込み、『同性パートナー生活読本』という題名が冠された本書。パッと見だけだと、パートナーがいる人は「法的保障のHow To本かな?」という印象を持ち、パートナーがいない(あるいはパートナーを持つつもりのない)人は「自分には関係ない!」と思うかもしれない。しかし、本書を読み進めていくにつれ、その第一印象はきっと覆されるはずだ。

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この先が読みたい方は、『G-men』2009年6月号をご覧あれ。

よく考えるとシュール

 このエントリー時点での僕のブログのテンプレート、文字が大きめで読みやすいのを基準に選んだのですが、かわいくてなかなか気に入っています。

 テンプレートの説明には「かわいい白猫のテンプレート。文字が大きめで読みやすくなっています。 」とあります。が、ちゃんとテンプレートを見ると、かわいい白猫はぜんまい式のおもちゃのネズミを狙ってるんですね。もしかしたら、おもちゃだと知らずに「あのネズミ、美味しそう」と白猫が思ってるのかもしれない。

 そう考えると、このテンプレート、かわいく見えて実はなかなかシュールなのかも・・・。

友人のネイルサロン紹介

 今年で満10年の付き合いになる友人Yが、この春、品川でプライベート ネイルサロンを始めました。

ネイルサロン Beauty&Beauty


 先日のエントリー「再会」

>うちの母がやはりゲイの子どもを持つお母様と
>市内中心部で食事をしてるということで、
>レズビアンのお友達と私とで、
>その食事会に混ぜてもらいました。

と書いたのですが、友人Yはその「ゲイの子どもを持つお母様」の子どもさんなのです。10年間仲良しということで、単なる友人というよりは親友と言うべきなのでしょうが、親どうしの付き合いもあるということで、最近はちょっとした親戚みたいな存在です。友人Yは僕よりもかなり年下なのですが、札幌在住時代からなぜか気が合って、お互い東京に出てからも、たまに一緒に食事をします。一緒に食事して、お互い好き勝手に話をすると、ストレスが解消されるのです。


 若いわりに人生の荒波を何度も乗り越えてきた友人Yは、会社員、某大手サロン勤務を経て、この春独立しました。初めてネイルケアを試す人にとって敷居が低く、また、お客様にとって継続してのネイルケアが可能になるようにと、価格設定も良心的です。また、友人Yは対人コミュニケーションがとても上手で、初めてネイルケアを試される方でも、きっとリラックスして臨めるはずです。


 僕のブログを見て下さっている方々のセクシュアリティ・ジェンダー分布がどうなっているのか、イマイチ自分自身も分からないのですが、もちろん、友人Yのサロンはセクシュアリティ・ジェンダーフリーです。メンズネイルのメニューもありますので、気になるあなた、是非一度アクセスしてみてくださいね。


ネイルサロン Beauty&Beauty
(営業案内、料金、予約方法などが載っています)


プロフィール(取得資格なども載っています)


売春防止法の「法益」

<売春>客待ち容疑で男女3人を逮捕 警視庁
4月13日13時5分配信 毎日新聞(Yahooニュースページより)


 東京都新宿区で売春目的で客待ちをしたとして警視庁新宿署は13日、杉並区本天沼1、派遣社員、田中智美容疑者(40)を売春防止法違反で、韓国籍で女装の男2人を都迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕したと発表した。同署は田中容疑者が「不況で派遣の仕事が減り、半年ぐらい前から生活費を稼ぐために売春していた」と供述していることを明らかにした。

 田中容疑者の容疑は、10日午後8~9時ごろ、新宿区歌舞伎町1付近をうろつくなどして、客待ちした疑い。

 都条例違反で逮捕されたのは、風俗店員、蔡昌成(34)と無職、李海男(37)の両容疑者。容疑は11日未明、新宿区百人町1で客待ちしていた疑い。

 売防法では同性の客待ちを罰することはできないため、同署は都条例違反を適用した。【町田徳丈】



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 このニュース、昨日のお昼休みに見かけました。事件の背景はともかく、気になったのはずばり、

>売防法では同性の客待ちを罰することはできないため、同署は都条例違反を適用した。

の部分。そうかー、同性間では適用されないのか、売春防止法。法学部卒なのに知らなかったぞ(汗)。


 さて、売春の定義は売春防止法第二条によると

この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。


ということで、同性間のいわゆるセックスは法律上「性交」と認定されないわけね・・・と、少々複雑な気分。


 ここで一つ疑問。売春の定義はともかく、売春防止法の目的(つまり、この法律によって守ろうとする法益)って何なんだろう?買春者と売春者との間に立つ組織や団体による「中間搾取の防止」が狙いであれば、売春の定義を変えた上で、同性間でも適用されて良さそうなものだけど・・・。

ということで、売春防止法の条文を見たところ、

第一条 この法律は、売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする。

 ・・・なるほど、売春は性道徳に反し、公序良俗を乱す、と。「女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずる」という部分が確かにパターナリスティックな感じかなぁ。その「売春」に、法律上、同性間のセックスが含まれないということは、性道徳にも反しないし、公序良俗もみださないということかしら?と深読みする私(笑)。

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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