NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

感情とロジカルさと

突然ですが、「正しく理解しましょう」と言うよりは、「社会生活を送る上では、内心の好/悪感情に関わらず、(お互いの自然権を侵害しない範囲で)、お互いの権利を尊重しましょう」と言う方が、今の自分にとってはしっくりくる。

 事実や実証的データに基づいた議論や教育などは、とても必要で重要。でも、それを受けても悪感情を持つ人は、恐らく必ずいる。問題なのは悪感情を持つことではなく、個人的な悪感情を、それとは無関係な社会生活(地域や学校、職場など)の場に持ち込むこと。

 友人や家族、近い間柄の同僚などとは、感情的な繋がりや受容が大切。でも、社会や政治の視点で考えると、「(個人的な内面は問わない代わりに)、社会生活上、個人的感情をもとに相手の権利を侵害するのはやめましょう」というロジカルな考え方も重要。恐らく車の両輪のような関係なのだと思う。

 でも、感情とロジカルな人権論をごっちゃにする議論が多いと思う。「個人的に嫌いだから、相手の権利を侵害しても構わない」という主張と、「『正しい理解』を持たないことは許されない」という主張は、ベクトルとして反対だけど、感情とロジカルさをごっちゃにしている点では同質なのかも。
スポンサーサイト

新年度にあたり

 昔の私は、今以上に非力だったのに、どんなLGBT活動にも携わりたいと思っていた。けれど、来月のRainbow Weekサイトを見ると多士済々、適材適所な人材や団体が揃っている。複雑な現実に直面しつつ、それでも一歩ずつ進むことは、困難を伴う。それでも自ら動いていく人たちが沢山いて、本当にありがたいです。

 パートナー法ネットでも、ロビインクやプレゼンテーション、研究など各分野が得意な人材が揃いつつあります。私、最近活動に携わり始めた人が知らない、90年代末以来のLGBT活動や政治の経緯をたまに耳打ちでアドバイスするだけの、実質的な隠居で良いのではないかと、最近結構真剣に思ってます(もっとも、私の隠居願望は12歳くらいから常にあるんですが)。


 ということで、新年度にあたり、自分へ。


新年度にあたって

 恐らくあなたが思う以上に、若い人や新しい人は育っている。必要以上にあなた自身でグイグイ動いたり、あなたの経験を滔々と語り過ぎるのは、長い目で見ると恐らく得策じゃない。若い人や新しい人があなたのことを尊敬しているならば、悩みにぶつかった時、真っ先にあなたに相談するだろうから、あなたは普段さりげなく暖かく見守っていればいい。

 あなたが自分のやってきたことを誰かに受け継いで欲しいと思っているならば、「北風と太陽」の譬えじゃないけれど、まずはあなた自身が楽しく生きなければ。どんなに意義のあることをやっている自負があなたにあるとしても、あなたの生きる姿から「楽しさ」や「喜び」が感じられなければ、きっと後ろから誰もついてこない。

 昔は「自分が自分が」って性格だったけど、今は「自分が表に立たない方が/直接携わらない方がうまくいく」って判断して、実際に他者に任せることができるようになってきたよね。欲張りな性格のあなただけど、これからはむしろ「色々やってくれる人が現れてラッキー」とありがたく思うようにして、自分の注力すべき分野に集中すればよい。そして、なるべくオフの時間も作るようにして、リラックスして、穏やかに。

 楽しく真剣に、真剣に楽しく、バランスよく毎日過ごそう。

CommunityとAssociation

 大学3年の時(1997年度)、田口晃教授という、ヨーロッパ政治史(特に中欧、さらにその中でも中小国)がご専攻の先生のゼミに1年間所属していました。

 後期はゼミ生各自が選んだテーマのゼミ論の執筆指導(ちなみに私は土光臨調について書いた)だったのですが、前期は、田口先生がご専攻のヨーロッパを中心とした、Nation Stateの成り立ちと、市民社会(Civil Society)についてみっちり教わり、ゼミ生同士で議論もしました。

 …と、勘の良い人なら気づいたかもしれませんが、この2月・3月の両28日に開催した、「政治はじめて物語」の基本になっているのは、大学3年時、田口ゼミでの問題意識がベースになっているのです(もちろん、それ以外にも、山口二郎ゼミで教わったこともエッセンスとして結構入っているんですが)。

 大学3年当時、田口先生は研究室の中に閉じこもっているだけの先生ではなく、札幌市内のNPO(をサポートする、センター的な機能を持つNPO)活動にも名を連ねていらっしゃいました。

 私も学校の近くにある、そのNPO事務所や、そのNPOが企画するイベントなどにちょこちょこ出入りしていたので、田口先生とは学外でもたまにお会いする機会がありました。ゼミでも学外でも、田口先生には市民社会の重要性、そして「association」という言葉の意味を良く教えていただきました。もう16年も前の話。

 最近、さる方とTwitterで何の気になしにやり取りしていた時に、「community」「association」という言葉を久々に発したのですが(「Community」と「Association」の違いについては、例えばリンク先1をご参照あれ)。ふと、私の連れ合い氏は「Community」と「Association」をいかに結びつけることが、議員活動のテーマの一つなんだろうなと思います(一応、本人に確認したら、概ね当たっているのこと(笑))。


*ちなみに、連れ合い氏が考える枠組みの理想形は、リンク先2のマトリックスの「交響体」とのこと。

 私はというと、「Community」の中から、いかに「association」的な集まりを作り出すかというのが、今後のテーマかな。

 ちなみに卒業・入学のこの時期になると、14年前の学部卒業時、キャンパスでもNPO活動でもアクティブに動いていた学生3人(私含む)を連れて、田口先生が卒業祝いに、小樽まで出かけてお寿司をごちそうしてくださったのが、とてもよい思い出です。札幌から小樽まで、メンバーの車に乗って高速道路で向かっていた時の、まだ雪に覆われた手稲山の風景とか、それでも早春を感じさせる空気感や陽光など、今でも頭の中に焼き付いています。

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

月別アーカイブ

最新記事

カテゴリ

未分類 (5)
日記 (131)
各種活動告知・報告 (117)
LGBT関連ニュース (114)
趣味(音楽・スポーツ等) (35)
ポリティカルなこと (65)
2009年 東京国際L&G映画祭 (2)
LGBT (0)

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。