NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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ロビイストの行動原理に関する考察と、赤杉からのお願い

以前のブログ記事にも少し書いたのですが、ロビイングやロビイストについて。

ロビイング団体を含む利益団体・圧力団体とは、政治学的に「特定の集団の利益を図るべく政治活動を行う団体で、目的を実現するために政治に組織的に影響力を及ぼす」(wikipedia「利益団体」より)団体のことです。

合法的に使えるものであれば何でも使って政策実現を図るのが、本来的なロビイング団体であり、そのように行動する人がロビイストです。

「どの党派であっても、使えるものは使う」という点において、戦略的で冷徹なロビイストは、「単一争点=シングルイシュー」主義者です。そのためには「全方位外交」を怠りません。

党派的な正しさを追求する勢力から、「一つの事にさえ取り組めば、他の事はどうでも良いのか?」と問われたとしても、戦略的で冷徹なロビイストなら、表情を変えずに「YES」と答えるでしょう。

また、ロビイストは、その性格上、立法過程の各アクター(各政党や議員、関係諸団体の首脳や幹部、国なら内閣や官僚、自治体なら首長や行政職員など)間の力学や構図を読み取る技術に長けることが求められます。

こうした傾向は、個人やコミュニティの「想い」「実存」に立脚しているアクティヴィストや研究者などから、反発を持たれやすいのが現状です。

何を言いたいかといえば、「党派的な勢力から『節操がない』と叩かれ、コミュニティ系アクティヴィストや研究者から『技術や戦略偏重』と叩かれるロビイスト。もし冷徹になりきれず、個人的な政治的良心を捨てきれないのならば、正直言ってこれほど割に合わないものはない」ということです。

以前、Facebookやtwitterでは書いたのですが、市民には市民の、コミュニティに根を張ったアクティヴィストにはアクティヴィストの、ロビイストにはロビイストの、そして政治家には政治家の、各々の行動原理があります。どれが良い/悪いという話ではなく、持ち場というかそれぞれ役割が違うだけなのだと思います。

自分は、自治体議員のパートナーであり、SOGI政策関連でロビイングもちょっとしているということで、行動原理もロビイストや議員サイド寄りになっているのは、自覚しています。

恐らく、今の私=赤杉に対してイラッとした感覚を持っている「党派的な正しさを追求する方々」「LGBTコミュニティ系アクティヴィストや研究者の方々」はそこそこいると思います。でも、行動原理がそもそも異なっているわけです。

率直に言います。SOGI政策に関して、私に対して「党派的な正しさ論」や「アクティヴィスト的な熱さやプライド論」は、当面の間、期待しないでください(そもそも期待されてない可能性も高いですが)。

政治について考え方の近い方とは、個人的に党派的なお話などをすることもあるかと思いますが、しばらくはロビイスト的な観点で動いたり考えたりしてみようと思います。

それでも、コミュニティに育てられた人間として、コミュニティに根を張ったアクティヴィストさんを尊敬しています。いがみ合わずに、お互いに上手く役割分担ができれば良いなと思っています。
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同性間パートナーシップの包括的保障を実現させるために必要な考え方の整理


政策提言や立法過程への働きかけを行うにあたっては

・実利(=実際の不利益を解消する政策・施策)が欲しいのか、象徴(=社会に対する問題提起・意識喚起・普及啓発など)が欲しいのか

・どのレベル(基礎自治体・広域自治体・中央政府)に働きかけるのが妥当か

を見極めることが重要です。

同性カップルの問題について、個別分野のレベルでは、自治体による政策・施策も有効です。ただし、民法等の改正が必要な、相続・財産分与・親権等の家族法規定については、中央政府(=国)レベルでの働きかけが不可欠なのも事実です。

中央政府レベルでの働きかけにおいては、以下の選択肢が考えられます。「どの選択肢を当面の目標とするか」「最終的なゴールをどこに置くか」という点についても、意識的になる必要があると思われます。それによって、「既存の法制度改正」「新たな法制度の創設」「(場合によっては)憲法改正」と、取るべき手段も明確になってくるでしょう。

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以下、考えられる選択肢

・異性間の事実婚に準じた、同性カップルの取り扱い(国連の自由権規約委員会は、少なくともこのレベルを求めています)

・フランスのPACSに代表される、民事連帯契約的な制度

・いわゆるシビル・ユニオン(俗に言う、同性パートナーシップ法)

・同性間における婚姻

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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