NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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LGBTの可視化に伴う分化

男女共同参画・男女平等に異を唱える人は、少なくとも私の周囲ではほとんどいないのではないかとは思う。私ももちろん推進派だ。

ただし、

・既存の社会を前提とする男女共同参画・男女平等
・社会や働き方の在り方自体を変えた上での男女共同参画・男女平等

という方向性で、別れるかもしれない。

前者はどちらかとういうと、経済成長や労働の効率化を重視する傾向があるのだろう。後者は、より社会政策を重視する傾向があるのだろう。どちらが良い/悪いという話ではなく、その人の政治的・社会的立ち位置と密接に関係するのだろうと思う。

同じことが、ここ数年のLGBTの可視化やについても言えると思う。LGBTの可視化が進んだことで、LGBTの中でも

・従来型の国や社会にフィットする形での在り方をよしとするLGBT

・既存の国や社会の在り方自体に疑問を呈していきたいLGBT

に分化していることが明らかになりつつある。分かりやすく区切ると、前者は中道・中道右派・右派、後者は中道・中道左派・左派、と言えると思う。

これもどちらが悪いということではなく、各々の政治的・社会的立ち位置の問題だし、可視化やリベレーションによる、参入者拡大に伴う当然の帰結と言えよう。

しかし今年、各地のパレードにおいて、既存のリベレーション活動を担ってきた中道左派から左派陣営の一部からは、中道右派から右派サイドの政治家参加や団体ブース出展などを批判する声も上がっている。

中道右派から右派の人に参入されたくないのであれば、「これは、中道左派から左派によるLGBTコミュニティイベントです」と、予め明示すれば良いのにと思う。左派/中道左派/中道/中道右派/右派…どの政治的立場・立ち位置にもLGBTは存在する。もちろん、「中道から中道右派・右派によるLGBTコミュニティイベント」だって、アリだ。

その中で、パレードは、

・より党派性を重視して「中道から中道左派・左派色路線」を明確にする
・「LGBTの可視化推進」を旗頭に超党派路線で進める

のいずれかで、運営サイドは岐路に立たされていると思うし、今後もこういう議論は続出すると思う。

ちなみに、私自身は中道から穏健現実中道左派を自認しているが、パレード運営に関しては、超党派路線支持だ。LGBTに限らず日本の中道左派から左派は、多様性を主張する割に、自分と違う意見への寛容さが足りないような気がしている。
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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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