NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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ソシウヨの国のゲイ活動(1)

 私が「札幌ミーティング」という札幌の性的少数者団体に入り、ゲイのメンバーとして活動を開始したのは1999年。それ以前の1997年から2年間(大学3・4年の時期)は政治学専攻の学生をしながら、北海道のNPOをネットワーキングするNPOの事務所にも出入りしていた。今考えると、NPO法成立前夜の市民活動にとって活気のある時期だった。

 

 当時、月に2回くらいは授業後や週末に開かれるNPO関連のシンポジウムでヘルプスタッフを務めたり、北海道議会議員さんと市民による勉強会にも参加したり。といっても、あの頃は今と違って物静かな赤杉康伸だったので、もっぱら、色々な人の話を黙って聞くだけというパターンだったけれど。

 

 その時代から、ゲイ活動に携わるようになった現在までの私を通して知っている人物は、恐らく大学時代のゼミ友人(の中でも、かなりコアな付き合いのあったメンバー)か、NPOに携わっていた方々くらいなはず。その中のお一人である黒川滋さん(11年前に上記の北海道議会議員と市民による勉強会で初めてご一緒し、数年前に東京で再会。昨年のパートナー選挙でも実は大変お世話になった)のブログ「きょうも歩く」に興味深い記事があり、インスパイアもされたので、数回かにわたって色々と書いてみたいと思う。

 

>>ソシウヨ・リベサヨ・ソシ・ソシサヨ(「きょうも歩く」2008年11月13日)

 

 「ソシウヨ」という言葉はこの黒川さんのブログを読んで初めて知ったのだけれど、

 

>民族主義的な価値観、愛国主義的な価値観を持ちながら、
>大きな政府を志向し、時には「社会民主主義」とか言う人たちのことである。
>平沼赳夫とか、亀井静香とか、佐藤優あたりの立ち位置を言うのだろう。

 

という具体的例示を聞いて、非常に想像しやすくなった。なるほど、あの辺りのゾーンを何と呼べばいいのか今まで適当な言葉が見つからなかったんだけど、ストンと落ちたというか。

 

 日本における本来的な社会民主主義(黒川さん曰く「ソシサヨ」)の受難は黒川さんがブログで触れていらっしゃる通りなので重複は避けるけれども、個人的に「ソシウヨ」という言葉を聞いて、「日本は結局、『ソシウヨ』的なモノがずっと幅を利かせている国なのかな」という感想を持った。

 

 55年体制下の時代、(所謂、田中派-竹下派的な)利益配分政治が社会民主主義の機能を代替したと言われてきたけれど、今考えるとそれは「『ソシウヨ』的なもの」が持つ大きな政府志向の一面であるわけだ(田中派-竹下派的な利益配分政治が、「民族主義的な価値観」、「愛国主義的な価値観」なものをみんなで共有していたとは断言し切れないので、あくまで「『ソシウヨ』的なもの」としておくけれど)。

 

 また、昨年の参院選の結果(農村部がメインである、一人区での自民党惨敗)というのは、小泉改革が持つ「リべ」的性格の結果、自民党から「ソシウヨ」的なものを求める有権者が離反した結果ともいえるだろう。結果、自民党も民主党も次期総選挙では、いかに「ソシウヨ」的なものを求める有権者を取り込むかということに全力を挙げていくのだと思われる。

 

 … とここまでであれば、「日本は結局、『草の根保守』の国なのね」的な感想で終わってしまうのであるが、そんな感想を漏らしてばかりもいられない。おそらく私自身は、黒川さんと同様に「ソシサヨ」であると思うのだけれど、それとは別にゲイ関連の活動を行なう身としては、「ソシウヨ」が多くを占める社会でどのような戦略を取っていけばよいか、真剣に考えなければならない。

 次回から数回は、そんな観点から論を進めたいと思っている。



(追記)実はこのブログで、郵政解散に伴う総選挙の直後、既に「『日本党』、もしくは町内会論」というエントリーをアップしていたことをさっき思い出した。次回以降のエントリーは、郵政解散から3年経ち、さらにゲイ界隈でも色々な政治的出来事が起こったあとに色々考えたり、自ら積み重ねた経験をもとに進めていきたいと思っています。 

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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