NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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日本国籍を捨てる?

「選挙結果に悲観して、ついに血迷ったか?」

という声が聞こえてきそうですが、落ち着いて。

同性パートナーシップ法の話ですから。





現在、日本国籍を持つ人が

同性婚のできる国で同性婚をしようとしても

効力を持ちません。それは何故か?





日本人が外国で結婚しようという場合、

「未婚証明書」という書類が必要なのですが。

日本の法務省は

「同性間での婚姻の場合、未婚証明書を発行しないように」

という通知を3年前に出していて、今も効力があるのです!





なので、現時点で日本国籍を持つ人が

外国(例えばカナダ)で有効に同性婚をするためには

日本国籍を捨てる(=放棄する)必要があるわけです。





で、ここからが一案。

日本国籍を捨てて海外で有効に結婚した

(元日本国籍、現外国籍の)同性カップルが、

日本にやってきたらどうなるのか?





国際法の慣習上、

「婚姻については、お互いの国の法制度を尊重する義務」

があります。

つまり、海外で同性婚をしたカップルについては、

日本国内でもその効力が認められなければならないんです。





でも、そこは保守的な日本のこと。

上は政府の諸制度から、下は企業の内規まで、

同性カップルを想定していないですから大混乱。

法律の不備で、同性婚カップルの権利が

侵害される場面も出てくるでしょう。





そこで!

元日本国籍、現外国籍の同性婚カップルが、

「我々は国際法上、同性婚カップルとして

 受容される権利がある!それなのに、

 今、これだけ不利益を受けている」

という訴訟を起こしたら、

それはもう一大センセーションですよ。





同性カップル側が訴訟で勝てば

日本でもDP法/同性婚の可能性が出てきますし、

同性カップル側が負けても、

相手国(=同性婚ができる国)のメンツをつぶさないように、

なんらかの立法措置をとることになるでしょう。

これは、どっちに転んでも美味しいや!







・・・って、相当虫のいいタナボタ話ですね。

分かってるのよ、こう上手い話は無いって。





同性婚/DP法って、日本で実現しようとすれば、

戸籍という、ある種の支配装置に

どうしても直面するわけでしょ。

(ここについて詳しく知りたい人は、

同性パートナー』を買って読んでね!)





そういう意味じゃ、市民革命に匹敵する

インパクトだと思うんですよね、

日本での同性パートナーシップ法を求める運動って。





でもさ、日本って、近代的な意味での

市民革命の経験がそもそも無い国でしょ?

明治維新だって、結局は「薩長vs幕府」という

支配層の中の主導権争いという形になったし、

60年前の戦後改革は、はっきり言って外圧。





強いて言えば、大正時代の憲政運動は

市民革命的な要素を少しだけ持ってると思うけど、

あれだって「天皇制は維持」という

暗黙の大前提があったし。

(だから、今回の選挙期間中、

 ホリエモンが「日本も大統領制=共和制に!」

 といったのには、結構アガリました。

 まぁ、ホリエモンのことだから

 深いことは考えてないんでしょうけど(毒))



国王が処刑されたり、外国に追放させられた

イギリス・フランスの市民革命に比べたら

大正時代の憲政運動は、まだ生ぬるいもんですよ。





今回の選挙戦を見ていたら、

「日本では合法的な市民革命=選挙による政権交代

は当分無理かも」と思えてきまして。

市民革命を自発的に起こせないのであれば、

最初に書いた方法(=一種の外圧)で

同性パートナーシップ法を勝ち取る手もあるか?

と夢想しました。





あー、最後はやっぱり選挙結果への

愚痴も混ざっちゃいましたね(苦笑)。

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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