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LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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ソーシャル

 札幌時代からの友人 黒川さんのブログに「ソーシャルをかなぐり棄てる人たちの理由」というエントリーがあった。とても興味深かったので、私自身でもちょっと書いてみようと思う。







 確かに日本で「ソーシャル」という言葉、旗色が悪いなぁと思いますね。かつて「ソーシャル」を名乗っていた政党が90年代前半~中盤にかけて見せた迷走が、今も悪い具合に作用しているのかなぁと思いますねぇ(注)。





 現在の社民党にしたって、政治のリアリズムを理解しつつ行動している辻元清美さん(先々月の『世界』での、山口二郎教授との対談は面白かった!)のような存在もいるけれど、総体的に見ると、現実政治を変える勢力としてはやや物足りないわけで。





 しかし、この5年半の小泉政権のフラットに言えば「自己責任」政策、悪く言えば「極限までのリスクの個人化」政策に対抗する軸として、ぴったり来る言葉って、やっぱ「ソーシャル」だと思うんですけどね、私。端から見たら、「あんた、全然左派っぽくないやん」と突っ込みを入れたくなるブレア英首相やそのブレーンでさえも、「左派」「社民主義」であることを堂々と謳ってるし。





(注)「ソーシャル」を名乗っていた政党の迷走についての分析は、新川敏光「歌を忘れたカナリア? 社会党「現実」政党化路線のワナ」(山口二郎 生活経済政策研究所 編『連立政治 同時代の検証』所収(朝日新聞社、1997年))が面白いです。







 「自己責任」って言葉が出てきたので、さらに言及しますが、多様性が尊重されない環境の中で「自己責任」だけが強調されると、結局ものすごい勢いで「競争」と「同化」が進んでいくような気がします。というか、現に起こってきているんじゃないかと。





 これは、実は性的マイノリティにも当てはまることだと思うんですが、筒井真樹子さんがきっちり言い当ててくださっています。筒井さんの「ジェンダークィア、あるいはジェンダーの自由の公正な分配--『トランスジェンダリズム」』批判」は、ジェンダーの点から見た「自己決定のワナ」、「公正な分配」などについて考える上での好論文だと思います。是非、ご一読を。

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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