NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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『世界』9月号の坂本龍一さん

 ここのところ、岩波書店の『世界』を毎月購読しています。私の師匠 山口二郎教授が、政治家との対談シリーズ(最新号は共産党の小池晃議員と)を連載していることもあるのですが、その他の記事もなかなか読み応えがあります。一時期は、ちょっと理念的すぎる傾向もあったように(個人的に)感じる『世界』ですが、最近はジャーナリスティックな記事も増えてきています。



 最新号の2006年7月号では、電機用品安全法(PSE法)への反対運動を展開した坂本龍一氏へのインタビュー記事「エゴからはじまる 新たなエコロジー」が載っていたのですが、その中に興味深い一節がありました。



 環境について考え、行動する際には「身近なことにこだわって遠くを見るべき」で、そういう意味で「先ず徹底的にエゴでなければならない」と言う坂本氏。エコロジーのもつ危険性について、坂本氏は以下のように語っています。





「エコロジーが純粋で健康的なものであるわけはないと思うんです。健康で自然に帰れということで弱者を切り捨てる、ナチスの健康志向を例に出すまでもなくエコロジーにそういう側面があるのは確かです。例えばHIVであるとか、性的マイノリティである人々のことを抜きには考えられません。僕の経験でいうと、六〇年代に学生運動をやっていた人たちが七〇年代にはみんなエコに凝り始めました。しかし僕が反発したのはまさにこの問題で、全体主義的な指向がどうしてもそこに見えてくるのです」



(『世界』2006年7月号、186ページより)





これを読んで、「おっ、坂本教授、分かってるねぇ」と感心しました。「エコロジー」と「弱者切り捨て」、良い視点だなぁと思いました。坂本氏へのインタビュー記事は全般的に面白いので、関心をもたれた方は、是非ご購読くださいね(私は岩波書店の回し者ではないですが(笑))。あ、山口教授の対談もオススメです。今回は、山口教授のため息が行間から聞こえてきそうな内容ですので。

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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