NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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同性婚のリアリティ

この10日間で、

同性婚についての僕のインタビュー記事が載ったバディさんと、

同性婚とアメリカ大統領選について総括した

All About Japan同性愛僕のコラム

相次いで公になったので、ちと自分なりに補足を。





実は僕、そんなに「同性婚がなきゃイヤ」とは

思ってなかったりします。告白しますが。

これでも、札幌の某リブ団体出身なので、

婚姻制度自体への疑問もあることはあるし。

「自分の欲しい法的保障が手に入れば

 婚姻という制度の形式にはこだわらないや」という感じ。

婚姻やDPのように「パッケージで法的保障がついてくる」

形にこだわらなければ、成年後見制度や公正証書などで

ある程度対処することも可能でしょうし。





ただ、バディさんでもお話してますけど、

「同性婚という選択肢があった上で結婚しない」

「端から同性婚なんてできない」

とでは大きな違いがあると思います。

ブルさんもブログで書かれていますけれど、

ロールモデルが存在しないゲイ・カップルの場合、

結婚が紐帯になる可能性があるんですよね。

メンタル面での効果は侮れないわけです。

僕も2005年で30歳、ブルさんの言葉が

だんだん身に沁みる年代になってきました。





あと、ぼせさんがブログで書かれていますが、

「同性婚って、立法だとか国会議員だとか壮大な話になっちゃって、

一般人になにができるのかもわからない側面もあるんですよね。」

という面があると思います。





僕もどこから手をつけて良いか分からない部分はあるのですが、

立法(=議員)や行政を動かすには、当事者のニーズがあることを

示さなければならないでしょう。あとは手前味噌になりますが

選挙の際にTMGFアンケート調査などを参考にして、

問題意識を共有できる議員を選ぶことも一つの方法ではないかなぁ。





昨年8月、HIV/AIDS問題でゲイ・コミュニティとも接点を持つ

家西悟さん(当時は衆議院議員。今は参議院議員)を招いて

同性婚・DP法についての講演会を企画・実施したのですが、

「やはり、当事者から世間に対してのアピールが重要だ」と

家西さんもおっしゃっておられました。

(会の様子についてはMILKさんで書いた私のレポート記事をご参照ください)





家西さん曰く

「パレードでL&Gの存在を社会的にアピールする」

「司法の場で問題提起する(つまり裁判を起こす)」などなど。





裁判については、GID特例法が成立するにあたって、

当事者の方々が戸籍変更の訴訟を起こしたのが参考になるかと。

裁判では戸籍変更が認められませんでしたが、

「あとは立法府の問題である」と認識されたことで

GID特例法につながる流れとなりました。

つい最近でも、戸籍変更の要件の一つになっている

「子どもがいないこと」に異議を唱えるべく、

子どもを持つ当事者の方が、戸籍上の性別変更申し立てを行いました。

(参照:バディジェーピィさんの記事





裁判の場合、相当オープンで打たれ強い(笑)カップルじゃないと

なかなか難しいかなぁという気がします。

まぁ、仮に同性婚が制度的に可能になったとしても、

結婚することによる世間への間接カミングアウトを厭わない層が

どれくらい存在するのか正直読めない部分もあります。

なので、対社会的なオープンリーゲイの増え具合が、

同性婚を進めるにあたっては結構重要になってくる気がします。





あと、ちょっと。やっぱ、同性婚を進めるにあたって

最もニーズがあるのは30代後半~40代・50代くらいの層だと思うので、

その層の方々にもっと声をあげてもらいたいかなぁ。

今年の8月(大阪)と12月(東京)、

同性パートナーシップの法的保障に関するフォーラムで

スピーカーとしてお話したのですが、にじ書房の永易さんから

「実際にどのような保障が必要なのかについて話が足りない」と

叱咤激励をいただきました。

(以前、G-menさんのG-men Journalでも書いてありましたね。)





確かに永易さんのおっしゃる通りなんですけど、

となると、実際にリアリティを感じてるであろう年代の人に

声を上げていただかないと、僕としても動きようが無いわけで。

僕自身、自分自身の視点からでしか思考・行動できないですし、

赤杉康伸、そこまで利他精神に溢れた人間ではありません(笑)。

TMGFだって、同性婚・DPの問題だって、親へのカミングアウト問題だって

自分で必要と思って、やってみようと思うからやってるだけの話です。

そう、アタシは自己中なヲカマ。





こんな締めでいいはずが無いので、最後に心洗われるコラムを紹介します。

All About Japan同性愛のWeb Magazine「Alive!」12月号

フランス在住の八代隆司さん(タカさん)

素敵なコラムを書かれています。



アメリじゃないパリ、ご存じ?

 ~フランスゲイ事情、フツーにゲイを親に持つ子供達




法制度云々の話より、こういう身近な問題のほうが

説得力を持つし、リアリティ湧くよなぁと思いました。

皆様も是非、ご一読あれ!

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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