NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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事業を運営するということ

 NPOにおける「NP=非営利」とは、団体の構成員に収益を分配せず、主たる事業活動に充てることを意味し、収益を上げること(つまり金を稼ぐこと)を制限するものではない。ボランティアは「自発的な」という意味ではあるけれど、なにか職掌を任されているのであればやはり無責任は良くない。さらに携わる活動が事業性を帯びる場合、「自分の善意や自発性」と「活動や事業の目的」に折り合いをつけなければならない時もあるだろう。

 …というはずなのに、「NPO活動で金を稼ぐのはけしからん」「ボランティアなのに、なぜ他人からの指示を受けなければいけないのか?」「自分が善意でやっていることなのに、なぜ受け入れてもらえないのか?」といったクレームを受けたこと、あなたはありませんか?



 ある友人とも話していたのですが、市民活動であったり左派というのはリベラルや民主主義、そして平等をテーゼとするので、こういうクレームにもできるだけ誠実に対応しようとしがち。だけど、(金を稼ぐ/稼がないにかかわらず)外部を巻き込む事業を行なうということは、交渉や信用確保という点で組織化であったり指揮系統がある程度避けられないし、素早い意思決定を行わなければならない場合もあると、経験則上思うわけです。

 小~中規模な自助グループであったり、身内によるお楽しみイベント(*)の運営であれば、「組織化」は大げさすぎるかもし、「自分たちが楽しむため、仲間をつくるためのものです」と言うことも可能かもしれません。しかし、繰り返しになりますが、事業を行なうということは、組織化や指揮系統が往々にして伴うものだし、時には個人の意には沿わないことだってあります。

*「小~中規模な自助グループであったり、身内によるお楽しみイベント」が事業よりも劣位だとか、悪いという意味ではもちろんありません。一応、念のため。




 パートナー氏ともよく話すのですが、市民活動団体であったり、NPO法人という形態を取るから「ボランティア」をめぐる思い込みが生じるわけで、いっそ株式会社化してしまった方が事業運営には良いのではないか?と最近本気で思っています。ま、いきなり株式会社を立ち上げるのは無理でも、「事業」を運営する際に「ボランティアをめぐる従来の勘違い(と敢えて書く)」が時に桎梏になるということは、誰かが言わなければならないと思います。

 …90年代後半、NPOの勃興期を目の当たりにし、NPO法立法過程をちょっと調べたことのある身として、こういうことを言うのはちょっと寂しいんですけどね。もちろんNPO法人というシステム自体が悪いということではないので、その可能性を完全に捨てることはしたくないなと思っています。が、その上で、今後動き出すとしたら新しい方法論や形態でチャレンジしたいなという気持ちが強いです。色々と方法論やアプローチがあるほうが、選択の幅も広がるし、楽しいと思うんですよね。




 自分が昨年のちょうど今頃の時期、(その後、今年1月の入院のきっかけとなる)健康問題で東京プライド理事を辞め、活動半隠居状態に入りました。それ以降、一時は活動自体辞めちゃおうかなぁと思っていたのですが、今回のエントリーで書いた組織論や基本的なスタンスが、一緒に活動していたはずの仲間や、応援してくださっていたはずの知人からも理解されない絶望感に端を発していた部分が大きいんですよね。ま、振り返ると、他人同士、理解するなんてそうそう簡単なことではないんですけどね。そもそもこういうエントリーを今書いているということは、かなり「平気のへっちゃら」になりつつあるわけですが。

 そろそろ再入院・手術に向けて検査や日程調整に入る私。そんなに大げさな手術ではないと思うので、もし成功して体力的に回復したら、悪役を引き受けてでも、今回のエントリーで書いたことを主張したいと思っています(ゲイ・コミュニティの「悪役商会」でもつくろうかしら(笑))。もし手術後の結果が芳しくなければ・・・、そうだなぁ、赤杉の遺言だと思って、誰かに問題意識を引き継いでいただけると嬉しいな。

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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