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LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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国勢調査問題その3(松浦大悟参議院議員の国会質問編)

 前回のエントリーで紹介したように、国勢調査における同性カップルの記入・統計の仕方について、総務省の担当課長・部長とやり取りを行なった松浦大悟参議院議員(秋田選挙区選出、民主党・新緑風会)。去る10月18日、その松浦さんが参議院決算委員会の締めくくり質疑で質問者として登場しました。


*参議院インターネット審議中継やYouTubeで、松浦さんの質問シーンを視聴することができます。
 
◯参議院インターネット審議中継の録画分では http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php  で「会議名:決算委員会」「開催日:2010年10月18日」「発言者:松浦大悟」で検索できます。松浦さんの前半25分頃からが性的マイノリティについての質問です。

◯YouTubeでは、「2010年10月18日 【参議院】決算委員会 松浦大悟(民主党).part2」の10:05以降で性的マイノリティの問題について言及されています。



 質問の後半部分において、松浦さんはまず「自殺のハイリスク層」として性的マイノリティが存在することについて言及しました。それに対して、自殺問題を担当する岡崎トミ子 国家公安委員長 兼 内閣府特命担当大臣(消費者・食品安全・少子化・男女共同参画担当)は、「ハイリスクの方々のその要因につきましては、きめ細かな対応が求められている」「性同一性障害ですとかハイリスクの皆さんたちに対して、様々な困難を抱えているそういう方々に対する支援、しっかり手が届くようにしていきたいというふうに考えております」との答弁を行ないました。

 さらに、国勢調査において同性カップルの存在が想定されておらず、配偶者として記入すると「誤記扱い」になる問題点等を指摘しました。議事録が参議院ホームページに掲載されましたので、以下、関連部門を引用します。


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○松浦大悟君 
(前略)
 ところで、最近、性的マイノリティーに対する理解がまだまだ進んでいないなと感じる出来事がございました。
 国勢調査について性的マイノリティーの方々から回答しにくいという御意見をいただきまして、総務省の担当課長にお尋ねしたところ、先生も御地元抱えていらっしゃるんでしょう、こんな問題に興味を示すより地元活動をされたらどうですかと言われました。大変残念な思いがいたしました。
 国勢調査では同性カップルをどう扱うのかという質問をしたんですけれども、母国で正式に同性結婚をしている外国人で現在日本に住んでいる方でも別世帯として扱うんだそうです。たとえ配偶者の欄に記入しても、それは誤記、誤って記されたものと処理をされるということでした。
 統計調査として同性カップルを項目に入れている国も多いわけですから、現実をしっかり把握するためには私は必要ではないかと思っているんですが、総理はどうお考えになっているでしょうか。

○国務大臣(片山善博君) 国勢調査の記入内容につきましては、今委員のおっしゃったようなことであります。これは、言わば記入の正確さを追求するなどの観点から、統計委員会に諮った上で決定して今回の実施に至ったものであります。
 今後のことにつきましては、これは委員が今おっしゃったようなことも含めて、性的マイノリティーの問題も含めて、今後の国勢調査の在り方をどうするかは、有識者の意見、それから統計委員会にまた諮ったりしながら今後検討していきたいと思っております。

○松浦大悟君 性的マイノリティーであってもひとしく国民であることに違いはないわけで、あなたは想定外だと言われればだれだって悲しむわけでございます。来年、次は五年後ですけれども、次の国勢調査の在り方についての審議会も立ち上がるということでございますので、こうした声があることをしっかりと踏まえた対応がなされるものと期待をしたいと思います(後略)。

 
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 「母国で正式に同性結婚をしている外国人で現在日本に住んでいる」人でも、国勢調査では別世帯として扱われる。いわんや、日本人の同性カップルをや、ということで、同性カップルにおける「誤記処理」問題を松浦さんが質問として取り上げました。それに対して主務官庁である総務省の片山総務大臣が「性的マイノリティーの問題も含めて、今後の国勢調査の在り方をどうするかは、有識者の意見、それから統計委員会にまた諮ったりしながら今後検討していきたいと思っております」との答弁を行ないました。

 国会の場で、性的マイノリティの問題について言及がなされたのは大きな第一歩です。松浦さん、本当にありがとうございます。今後は、2つ前のエントリーで紹介した上川あや世田谷区議会議員がおっしゃるように、次回国勢調査に向けて、有権者たる同性カップル当事者たちが統計として記録されるよう働きかけを行なうことが大事になってくると思います(パブリックコメントなどの場で)。

(番外編へ続く)

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プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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