NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

GID特例法改正をめぐる動向に寄せて

JUGEMテーマ:ニュース




読売新聞





性同一性障害、戸籍の性別変更緩和



「子供なし」要件見直し



 性同一性障害者に戸籍上の性別変更を認める性同一性障害者性別特例法が、性別変更の要件の一つに「子がいないこと」を掲げていることについて、与党は5日、これを緩和する方針を固めた。



 民主党も同様の方針を示しており、与野党の調整がつけば、超党派で同法の改正案を今国会にも提出、成立が図られる見通しとなった。



 同法は性同一性障害の社会的認知の高まりを受け、2003年7月に超党派の議員立法で成立した。この際、「『女である父』や『男である母』の出現で家族秩序に混乱が生じ、子どもの福祉の観点からも問題」などの意見があり、「子がいないこと」が要件に入れられた。



 しかし、性同一性障害者らは、「戸籍の変更を申し立てる人は通常、性転換手術を終えており、戸籍上の性が変更されても子どもの福祉などに影響はない」として、この要件の削除を主張。同法が04年7月の施行から3年をめどに、戸籍上の性別を変更できる性同一性障害者の範囲などを検討することを定めていることから、与党は要件の見直しを進めていた。



(2008年4月6日 読売新聞)





朝日新聞





「パパは女・ママは男」OK 性同一性障害巡り法改正へ



2008年04月08日08時01分



 心と体の性が一致しない人が戸籍上の性別を変えられる「性同一性障害特例法」をめぐり、与党は、子どもがいる場合は性別を変更できない「子なし要件」を緩和する改正案を参院に提出する方針を決めた。子どもが成人したのを条件に「女性の父」「男性の母」が認められることになる。



 民主党も同様の検討をしており、与野党間の調整がつけば、今国会中に超党派の議員立法で改正される見通しだ。



 性同一性障害者は、外見と戸籍の性別が異なることから、正社員として就職できなかったり、パスポート申請で問題になったり、様々な不利益が指摘されてきた。このため、04年7月に施行された特例法により、家裁の審判を経れば戸籍の性別を変えられるようになった。



 しかし、現行法では、子どもがいる場合は、「性別を変えると、混乱する」などとして、家裁で審判を受けられない。当事者には、当初から改善を求める声が強かったうえ、付則で施行3年後の見直しが定められていた。このため与党は、要件を「現に成人していない子がいないこと」と改正する方針で、子どもの成人を条件に、「子なし要件」を緩和する。子どもの年齢にかかわらず、撤廃を検討している民主党も与党との調整に応じる見通しだ。



 同様の特例法は、多くの欧米諸国で整備されているが、「子なし要件」があるのは、日本のみだという。この問題に詳しい大島俊之・九州国際大教授(民法)は「子どもはすでに、親の姿が変わるのを見てきている。戸籍の届け出が変わることで混乱するとは思えない」と指摘する。



 一方、法務省などは「法改正されれば『女である父』や『男である母』が初めて出現する。こうした新しい事態が果たして社会的に受け入れられるのか。家族秩序に混乱が生じる可能性があるのではないか」などと懸念を示す。(市川美亜子)





--------------------------





極私的感想:

やっぱ、当事者の中で活発に法改正に動いている方々からしてみると

「子無し要件撤廃>非婚要件撤廃」なんでしょうかね・・・。



私、昨年12月にAll About Japanでこの件について執筆しています。





その際の締めで、私はこう書きました。



「もちろん、「究極的ではない解決法」も存在します。それは「子どもをもつ当事者の実態がこうであって、この人たちの性別訂正を認めても社会秩序には何の影響もありません(むしろ、性別訂正を認めないほうが混乱を招く)。我々は例外であって、同性パートナーシップなんて、端から考えていません」という方向の訴えをすることで、「あるべき家族像」を守りたい保守派の心情に訴える方法です。



(中略)



こうした保守派を刺激しない解決策を取るのか、それとも多様な家族観を受け入れるシステムを目指していくのか。それは、最終的に当事者や当事者団体が選択することです。」



今こそ、どういう経過をたどって行くのか、

私は注視していきたいと思っています。



それと同時に、「非婚要件」の撤廃有無に関わらず、

DP関係を含む政治とセクシュアリティについて、

「ゲイ」というよりは「政治学徒」として

理論と現実両面を踏まえた提言・ロビー活動を

本格化させようと思っています。

執筆している新著も、この系譜に連なるものです。



他者の動きを批判するだけなのは本意じゃないし、

いつまでも誰か任せじゃ、もうイヤだ。

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://novsblog.blog37.fc2.com/tb.php/49-37cae982

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

月別アーカイブ

最新記事

カテゴリ

未分類 (5)
日記 (131)
各種活動告知・報告 (117)
LGBT関連ニュース (114)
趣味(音楽・スポーツ等) (35)
ポリティカルなこと (65)
2009年 東京国際L&G映画祭 (2)
LGBT (0)

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。