NOV'S BLOG

LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

民主主義とは。そして、これからの日本のLGBTムーブメントについて。

チャーチル英元首相が「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」と言う通り、民主主義はむしろ“less worse”(=より最悪ではない)だ。でも、その政治形態を尊重しようということに、世界は一応なっている。

翻って、米大統領選。普段は「民主主義の尊重」を声高に謳いながら、自分が好ましいと思わない「民主主義による選択や判断」を小馬鹿にする、その傲慢さが、まさに嫌われているということではないか?「自分達が、最も理性的で合理的な判断を下せる」と思ってはいないか?

8年前、大統領選当選を受けたオバマ氏は、「老いも若きも、金持ちも貧乏人も。民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも、障害者も障害のない人たちも」と、アメリカの統合を訴えた。しかし、今回の大統領選で浮かび上がったのは、8年前にもまさる亀裂。

この亀裂はヨーロッパ各国でも起こっている。そして、恐らく日本もこの先無縁では居られないだろう。「分裂した社会同士、別々に存在し続けていく」「それでもなお、対話と統合を目指していく」。アメリカの判断を目の当たりにした今、どちらの選択肢が良いのか、恐らくみんなが迷っている。

なお、オバマ政権からトランプ政権への方針転換に伴い、日本のLGBTムーブメントに悪い影響が出るという懸念がTwitterなどで散見される。しかし、敢えて言うと、アメリカの方針転換「だけ」で潰れるようなLGBTムーブメントならば、それは日本社会に根を張っていないことを自ら露呈するものではないか?

もちろん、使えるものは外圧でも使えば良いと思う。でも、この国に住む人達を説得して、この国の社会を変え、この国の制度を変える事こそが、最終目標のはず。そうだとしたら、「長期戦への覚悟」「現実を見据えた透徹した(複数の)戦略」「less worseを選択する胆力」が必要なのではないだろうか。

1999年、LGBTがブームになる遥か昔、札幌で活動を始めた時から、私はこのスタンスで歩いてきた。連れ合い氏と私のユニットTMGFもこのスタンス。恐らく死ぬまで、このスタンスだけはブレないと思う(と言いつつ、明日死んでしまうかもしれないけど)。

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://novsblog.blog37.fc2.com/tb.php/501-0934053d

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

月別アーカイブ

最新記事

カテゴリ

未分類 (5)
日記 (131)
各種活動告知・報告 (117)
LGBT関連ニュース (114)
趣味(音楽・スポーツ等) (35)
ポリティカルなこと (65)
2009年 東京国際L&G映画祭 (2)
LGBT (0)

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。