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LGBTやSOGI(性的指向・性自認)に関する政治動向・理論や活動などについて、主に綴っているブログです。

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イタリア「性的指向による差別禁止」取り扱いに見る、連立政権の難しさ

JUGEMテーマ:ニュース




「同性愛」差別禁止、盛り込むか否か 揺れる伊政権

2007年12月18日06時41分(asahi.com より)




 イタリアのプロディ中道左派政権が移民、治安、同性愛の三つの問題で危機に立たされている。移民の追放手続きを簡素化する法案をめぐり、左派が「国籍、性的指向による差別」を禁止する条項挿入を要求し、同性愛に否定的なカトリック系政党が反発して政権離脱を示唆。共産主義政党からカトリック系政党まで抱える大中道政権のきしみが浮き彫りになった。



 イタリアでは10月、ローマ郊外で女性がルーマニア人男性に襲われ、死亡した。事件後、犯罪歴を持つ欧州連合(EU)内からの移民を、自治体の判断で国外退去させることを可能にする行政措置が閣議決定された。この措置を恒久化する法案を上院で可決するにあたり、政権内の再建共産党など最左派の支持を取りつけるため、「反差別条項」を挿入。差別を禁じる対象として「性的指向」も加えたため、今度はカトリック色の強い中道党「欧州民主連合」が猛反発した。



 共産系とカトリック系政党を同時に抱えるプロディ政権にとって、「同性愛」は最も敏感なテーマ。2月に議会提出された同性愛カップルらを法的に保護する法案も同党などの反対でたなざらしのまま。一方、最左派は下院審議でも条項削除は絶対許さない構えで、首相は厳しい立場に立たされている。





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 とのことです。



 「連立政権が不安定」で「単独党政権よりも劣っている」わけでは必ずしも無く、少数与党の単独政権よりは少なくとも安定感はあるでしょうし、連立政権だからこそ、多様な考え方を実現できる可能性があるともいえます。例えば、日本においてNPO法が政策アジェンダとして俎上に上ったのは、かの自・社・さ連立政権時ですが、恐らく自民党単独政権であったならば、(自民党右派の持つ市民活動への嫌悪感などから)成立はおろか、政策課題としてもピックアップされなかったでしょう。



 ただ、連立政権にもやはり短所はあって、考え方が近い(もしくは妥協点を見出せ得る)政党同志でないと連立政権の維持は難しいでしょう。また、連立政権を構成する政党の数があまりにも多いと、政策面から常に瓦解の心配が生じます(1993~94年の細川政権なんて、まさにそう)。今回取り上げたイタリアの例も、連立政権(しかも幅広い政党から成り立っている)の難しさを示しているような気がします。



 一同性愛者としては、なんとか事態がうまく進んでほしいと思いますが、プローディ首相としては外に大きな中道右派野党、内に政権内部の綱引きと頭の痛い状態が続くのだと思います。ただ、記事中の「2月に議会提出された同性愛カップルらを法的に保護する法案」は、前回総選挙時の中道左派連合の公約だったはず。公約なのだから、これは是非とも実現させてほしいと個人的に思います。



 それにしても、中道右派の連立政権にくらべて、中道左派の連立政権って内部崩壊することが多いような気がするんですが、気のせいでしょうか。日本でも古くは戦後直ぐの片山連立内閣なんかはそうでしたし。中道右派が、とにもかくにも政権を維持するという現実で結びつくのに大して、中道左派は理論や理想に走っちゃうのかなぁ。なんとなく分からない気もしないでもないのですが、共通の敵というか、大きな座標軸みたいなものをもって、良い意味でもっと現実的であってほしいなぁとも思うのですが。



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赤杉康伸

Author:赤杉康伸
赤杉康伸(通称:NOV)

1975年5月、札幌市生まれ。2001年3月下旬から東京在住。2001年3月、北海道大学大学院 法学研究科修士課程(専修、公共政策コース)を修了。

札幌・東京における性的マイノリティ中心のパレード運営に参画。その間、2004年7月には、共編著で「同性パートナー -同性婚・DP法を知るために-」(社会批評社)を出版。

現在、東京メトロポリタン ゲイフォーラム 共同代表。NPO法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事。特別配偶者法全国ネットワーク メンバー。

当面は、近況報告や政治関連の記事をアップ予定です。「複雑な現実に向き合いながら折り合いをつけ、相手に『敵方』のレッテル貼りをせず、まずは対話を重視する政治」「多様な人々の、多様な利害を調整する政治」がモットー。

Twitterはこちら。メールはy.akasugi@gmail.com まで

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